まず、旅にでることを想った。次に、南アフリカへの再訪からこの旅をスタートすることを思い定め、それから、映画祭に出会った。2005年の夏。南半球に位置する南アフリカでは冬。エンカウンターズ南アフリカ国際ドキュメンタリー映画祭(英語名: ENCOUNTERS SOUTH AFRICAN INTERNATIONAL DOCUMENTARY FESTIVAL)は、毎年この時期に開催される。
映画に監督(ディレクター)が欠かせないように、映画祭にもディレクターは欠くことができない。エンカウンターズとの因縁は、2003年に僕が語学留学のために南アフリカのケープタウンに訪れた時にはじまっていたのか、あるいはそれからしばらくして、当時はその仕事を知ることはなかったけれど、エンカウンターズの副ディレクター(現在はディレクター)をやっていたJに出会った瞬間からはじまっていたのだろうか。
直接的には、2005年にケープタウンに再訪し、ボランティアスタッフの一員として、この映画祭に関わるようになってからになるのだろう。けれども、親友Jとの出会いが、その契機のひとつであったのもまた確かなことだと思う。それは、あの頃僕が住んでいたケープタウンではよくあることなのだけれど、飲み屋街でのものだった。僕は友だちとビリヤードをしていて、ひょんなことから近くの台でゲームをしていた2人組とダブルスで対戦することになった。そのうちのひとりがJだった。どちらが勝ったかはもう覚えていない。
その翌々日くらいだっただろうか、通りでばったりとJに会い、週末に彼女のフラットで友だちを呼んで料理をつくるから来なさい、と半ば強引に誘われ行くことになった。結局、料理をするのは彼女ではなく彼女のフラットメートであることがやがて判明するのだけれど、その日のパーティーは素晴らしく、楽しい時を過ごした。やがて、僕にとってJはケープタウンでも特別に親しい友人となった。
2005年にケープタウンへの再訪を決めた時、同時に映画祭のボランティアをやろう、というアイディアがすぐに浮かび実行することになったのは、当然のことながら、Jがいたからだった。僕としては、映画は好きだけれど、ドキュメンタリー映画に特に造詣があったわけではなく、そういう仕事の経験があったわけでも、特にそれを目指していたわけでもなかった。
けれども、2005年の映画祭との関わりを経た今では、アフリカのドキュメンタリー映画に携わることは、自分にとって、ひとつの使命だとも思っている。役割は何だっていい。このNagana Japanのプロジェクトもそのひとつであり、はじまりは2005年のエンカウンターズ映画祭にあったのだ。
【公式サイト】 ENCOUNTERS 2006
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2006年05月01日 02:42
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